2025.1.19【アントレスクール】べっぷ子ども起業塾 開催報告
目次
2025年1月19日(日)に、【アントレスクール】「べっぷ子ども起業塾」を開催しました!「外国人向けに別府をアピールするおみやげを作る」というお題に応えるため、子どもたちが4つの会社に分かれて企画から販売、決算までの起業を擬似体験しました。
今年度から始動した、若手起業家育成プログラム「EntrEX*¹(アントレクス)」の一環として、起業の流れを擬似体験するプログラムを開催しました。今回のイベントは、独自の起業家マインド育成(アントレプレナーシップ)プログラムを用いて長く日本各地や海外でイベントを行なっている”株式会社セルフウイング”様にご協力いただきました。
今回は小学3年生〜6年生と中学生を対象に、14名の未来の起業家たちにご参加いただきました。
◆若手起業家育成支援事業EntrEX(アントレクス)とは◆
EntrEXとはEntrepreneur(起業家)とExperience(体験・経験)を合成した造語で、未来を担う若い世代に対して起業家精神(アントレプレナーシップ)を育てる機会を提供し若手起業家を育成する、別府市と関係企業で進めるプログラムです。
ExP:アントレプレジャー〜未来への冒険が始まる〜
ボードゲーム等を用いて楽しく起業に必要なスキルを学び、将来の選択肢や可能性を広げます。
ExS:アントレスクール〜10を知って1を知る。未来の起業家への第一歩!〜
バーチャル会社経営プログラムを通じて、商品の企画から資金調達、製造、販売を行うことでビジネスの仕組み、会社経営の仕組み、経済の仕組みを体感します。
ExT:アントレトレーニング〜別府育ちの起業家を育成する〜
地元の事業者たちと関わりながら、同年代の仲間と共に切磋琢磨し合い、
自分たちのアイデアを形にし行動に移す体験を数ヶ月にわたるプログラムの中で実施します。
別府が舞台のテーマ
今回のテーマは、「外国人向けに別府をアピールするおみやげ」というもの。4つのグループに分かれて会社を作り、それぞれ新しい商品を企画しました。
周囲の人にインタビューをして、「お客さんが求めているもの」を探ります
事業計画書を書いて融資をもらおう
会社を運営するための資金調達から商品を作るための仕入れ作業、商品制作まで自分たちで行います。商品を「何個」作るのか、「何円で」売るのかも全て自分たちで決め、事業計画書を執筆します。
事業計画書を書き終えたら、隣のブースで待機するのは「本物の銀行員」たち👀実際に起業家支援、融資も行っている大分みらい信用金庫の職員の方に自分たちが書いた書類を提出し、融資の相談をします。
みんな緊張しながら自分たちの商品をアピールし、事業計画書を提出しますが、融資を簡単に受けることはできません。一度断られても、改善を重ねて再度相談に向かいます。「なぜ販売数をその数にしたのか」「販売方法にどのような工夫があるか」「競合他社のリサーチはしているか」など、次々と質問される中、小さな起業家たちは懸命に答えていきます。
融資を受けることができた会社は、大きな拍手に包まれながら仕入れ作業と向かいます。
大分みらい信用金庫から来た職員の方(右)
仕入れ、商品制作と広報物作成!
資金調達を終えるとすぐに問屋で材料を仕入れ、商品制作に移ります。ここからは時間勝負!最初に役割分担した「仕入マネージャー」と「製造マネージャー」、「宣伝マネージャー」がそれぞれ自分の持ち回りを担当し、都度助け合いながら制作を進めます。
問屋で仕入れをして…
商品を作ります
自分たちで会社の広告も作ります
広報、販売タイム!
販売タイムになると全ての会社がオープンし、起業家たちやその保護者の方々がお客さんとなって、市場は一気に活気づきます。各会社は「販売マネージャー」を中心に大きな声で客引きを行なっていました。店先では価格交渉も行われており、販売終了時間が近づくにつれて値引きを始めるお店も出てきました。
決算の時!
約15分の販売時間が終了すると、各社売り上げを計算し銀行から融資を受けた事業資金を返済し、社員に給料を渡します。会計マネージャーを中心に電卓を叩きながら全員が真剣に帳簿に向かいます。この時間、笑顔があふれる会社もあれば、ため息が漂う会社もあり、まさに4社4様の雰囲気でした。
融資分を返済できなかった会社は、その理由を分析し銀行職員に説明します。
また、返済を完了した会社も、さらなる改善点を探し「次はこうすべきだった」と振り返ります。
各会社決算結果を発表し、振り返りを行います
このイベントで得た大事なこと
会社の中では、社長、会計マネージャー、仕入マネージャー、製造マネージャー、宣伝マネージャー、販売マネージャーといった役職につき、それぞれの仕事を行います。
このイベントを通して、自分や周りの人の”得意”が見つけられた!という声を多く聞きました。どの会社も限られた時間の中で、それぞれの得意なことを把握し役割分担をしながら協力して作業を進めている様子が見られました。
自分の得意なことと向き合い、それらを活かして仲間と一緒に1つのものを作る経験は小さな起業家たちにとって良い経験になったでしょう。
参加者の声
6年生「ビジネスは大変だと思っていたけど、わりと身近に感じられた。来年同じような体験をするとしたら、次はシャンプーの店を出したい。」
5年生「お金を借りるとき本当の銀行みたいで楽しかった。ビジネスは大変そうだけどやりたいと思った。」
4年生「決めることや考えることが沢山で、大変なんだなと思った。でも、最高に楽しくて勉強になった。」
3年生「会社を作るためには、沢山のことをやらなければいけないんだなと思った。会社の今日の振り返りを達成したいからまた参加したい。」
今回たくさん頑張った起業家たち✨
【UMW別府】「おんせんマグカップおき」
【別府入浴剤会社】「別府入浴剤セット」
【おんせんみやげプロジェクト】「おんせんキ〜ホルダ〜」
【スマイル別府】「大分カボスの入浴剤」
主催:(一社)別府市B-biz LINK
プログラム監修・企画運営:株式会社セルフウイング
サポーター企業:大分みらい信用金庫
後援:別府市・別府市教育委員会